美乳牛が勢ぞろい 第15回酪農まつり(高根沢町)
花日和に恵まれた四月二日、第十五回酪農まつり(酪農とちぎ農業協同組合主催)が高根沢町の酪農とちぎ・ふれあい牧場で開かれ、多くの人たちが訪れた。
酪農まつりは、組合員相互の交流を図ると共に、消費者とのふれあいを通して酪農業への理解を深めてもらおうというのが目的。
まずメインテーマであるホルスタイン共進会が行われ、県内各地から選りすぐりの乳牛が次々に登場した。北海道更別村の酪農家、天野洋一氏による厳正な審査の結果、最高賞のグランドチャンピオンと名誉賞シニアチャンピオンは、三年連続で伊藤高行氏(那須町)がダブル受賞した。
この他、名誉賞ジュニアチャンピオンには真岡北陵高校、インターミディエイトチャンピオンには那須拓陽高校が輝いた。地域対抗牛群では、精鋭を揃えた那須地域酪農組合が優等一席となった。
酪農後継者たちが出場する「ジュニアショウ」の部では、和泉空希ちゃん(那須塩原市・小学三年生)が晴れの最優秀賞を受賞した。入賞牛には「デーリィプリンセス」=県農業大学校畜産経営学科二年生・ホルスタイン共進会愛好会=の枝美咲さん、小林千紘さん、田川なつきさんからリボンが付けられた。
酪農の道を目指して懸命に学んでいる県農業大学校ホルスタイン共進会愛好会からは、市川元基さんが昨年に続いて出場、晴れ舞台で堂々の姿を披露した。
市川さんは「乳牛も人をみているので、世話をしている中から生まれる信頼関係を大切にしています。本番ではすごく落着いて歩いてくれ、日頃の成果が出たのでうれしい。帰ったらおいしいご飯をごちそうしてあげます」と笑顔を見せた。
県農業大学校の伊藤芳郎校長は「こうした勉強の機会を与えていただきありがたいことです。大舞台での経験を生かし、さらにいろいろ技術を積み重ねていってもらいたい」と話している。
また、ふれあい広場では、疑似乳しぼり体験、バター作り体験、牛乳早飲み競争、ビンゴゲームなど盛りだくさんの楽しい催しが行われ、詰めかけた多くの家族連れが楽しんでいた。いろいろな模擬店も店開き、全酪連の焼肉無料サービスコーナーには長い列ができた。